任意売却で引越費用交渉?!

なぜ抵当権者(金融機関)は任意売却するにあたって引越し代を出すのでしょうか。

ローンの支払いが出来ないのに、引越し代を多少なりとも提供して頂けるのです。

理由としては2つあります。


 競売だといくらで落札されるかわからない。(債務者にとっても同じ)

 競売を申し立てるのに裁判所に予納金を納める必要がある。


債権者は裁判所に競売を申立てて予納金を納めた上に、いくらで落札されるかわからないのです。競売入札には、ほとんど不動産業者しか参加しません。 


景気が悪いと、業者に対して銀行は融資を渋るので、上記の「いくらで落札されるかわからない」リスクがますます顕著になってきます。(不動産を換価しても回収できない)

債権者は競売で売却するより、引越し費用を提供してでも、一般相場で売却できる任意売却に期待を寄せるのです。但し金融機関の中には、強気で競売申立をしてくるところもあります。

要因は色々ありますが、柔軟に対処しなければなりません。


引越し費用は、債権者、お客様の状況にもよりますが、一般の住宅で20万円~、よくても50万円ぐらいが相場です。交渉の仕方によっては、もう少し上乗せしてもらえたことがありますが、債権者次第です。


悪質な業者は、「引越し代を100万円」渡すと近寄ります。又、サイトで100万円を記載する業者も注意が必要でしょう。


8年以上前は法律が今より整備されておらず、占有屋が競売執行妨害を行い、安く買い叩く恐れがありましたので、債権者がしぶしぶ100万円ぐらいの引越費用を認めた時期がありました。

しかし、現在では法律改正され、競売執行妨害ができなくなっています。


よって、スムーズに売却することができ、引越代を多額に支払う理由はありません。

又、支払う義務や法律もありません。債権者は1円でも多く回収したいのです。


経験の浅い業者が間違った交渉をして、競売実行されたとよくききます。又、甘い誘いに乗り間違った事を行い、業者・所有者の方が、 債権者から詐害行為で訴えられたというケースもあります。お気を付け下さい!

 

 


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このブログ記事について

このページは、MSプランニングが2011年6月29日 19:12に書いたブログ記事です。

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